A Teacher Reads, Runs and Rambles'

非常勤講師の日常-そろそろ真剣に次のステップへ-

ベビーシッター問題

ベビーシッター宅での2歳児死亡事件についての解説 | SYNODOS -シノドス-

このニュースは衝撃的だった。
シノドスで駒沢直樹さんがこの事件の背景を解説されていたので、講義の参考にまとめてみた。詳しくはリンクを見てほしい。とてもわかりやすく背景と今後の課題を説明してくれている。

  • 保育行政は通年保育を前提にしていて、ちょっと勤務時間が長くなりそうなので預けたいといったイレギュラーな保育(休日、夜間、お泊り)は周辺的なものとして、補助金の対象になってこなかった。
  • しかし、就労形態の多様化していて、イレギュラーな保育のニーズはますます高まっている。
  • 1対1のサービスを提供するには相応の人件費がかかる。保育所の場合、補助金により所得によって支払額が変わっているが、個人でベビーシッターを頼むとなると全額自己負担になる。
  • 待機児童問題が示すように、通年保育の数さえ足りない状況で、イレギュラーな保育にまで補助金は回ってこなかった。
  • その結果、政府による税投入がない→企業ベビーシッターサービスが高くなる→個人シッター等が(質を犠牲にして)低価格を売りに広がる→子どもの命を失うリスクが高まる。


子どもを預けながら通学してくる生徒もいる。私より年上の生徒もいる。そんな生徒たちと一服しながら話していると、この種の話題が出てくることがある。イレギュラーな保育について、もう少しどうにかならないものかと思う。

ひとり親家庭も増えている。養うためには働かなかなくてはならない。子どもは病気をするものだし、こればっかりはしょうがない。それでもこの不景気の中、「子どもが病気なので」を繰り返すと、他にも人はいっぱいいるとばかりの対応もされるという。そんな時、イレギュラーな保育を頼もうとすると、結構な値段がするらしい。「正直、赤字なんだよね」と何度か聞いたことがある。

とはいえ、保育士も給与の低さが指摘されてる職種。"のりしろ"は期待したいが、奉仕で働けというわけにもいかない。保育士にも家庭があるのだから。

福祉・介護・就学前教育、いずれも財政の悪化が根本原因。今のところは「お金はないけど人の質を上げて」カバーしながら、踏ん張っているような状態だと思う。

そんな状態も長く続かないと思う。どこから手を付けるのがベストなのだろうか。


最後に駒沢さんの言葉

決して、「知らない人に預けるなんて、ひどい母親だ」という母親叩きや「無資格でもできるベビーシッターなんて、信用できない」というベビーシッター叩きに堕さない、前向きな取組に繋がってくれることを、心から祈っています。

面接対策ってなんだろう

▼▼▼マツコの知らない『就活の世界』▼▼▼ 『就活の世界』 いかがでしたか?... - TBSテレビ マツコの知らない世界 | Facebook

今見ていた「マツコの知らない世界」。地方在住なので遅れて放送している。今回は「マツコの知らない『就職活動の世界』」だった。

面接対策ってなんだろうっていつも思っている。

マツコが模擬面接を受けているときに、「今日はわざわざお時間を割いていただいて」と両手を合わせて言っていたことを、出演していた“就職内定請負人”森吉弘が褒めていた。

やっぱりそういうところだよなと思う。面接のときに出ているのは氷山の一角。だけどやっぱり隠れている部分がどうなのかが勝負。それは面接対策を見ててもわかる。その時だけ取り繕おうとしてもやっぱり難しい。普段が大事だから。

っていうことは、日常の注意が大事ってことだよね。モノを渡すときは両手で、ハサミを返すときは刃を持って相手が柄をとれるように、とかそんなことから始まるはず。そんなことの積み重ねしかない。対策的にやってもあんまりがないと思う。

「一度落ちればわかるのに…」と結構真剣に思っている。そこまで就職対策をする必要があるのだろうかとも。需要があるからやるんだろうけど、やり過ぎじゃないかなとも思う。

SNSからの逃げ場

子ども21時でスマホ禁止、刈谷市が大胆な試み。LINE既読スルー問題、保護者責任を校長が明かす - Engadget Japanese

良記事じゃないだろうか。

「保護者は自分で子どものために契約しておきながら、トラブルがあれば問題を学校に持ち込みます。子どもに持たせるために契約したのは保護者でありながら学校にです。これでは責任の所在が本末転倒です」

「ごく普通の子どもの中には、無視やスルーが嫌で常にスマートフォンを身近なところに置いている子がいます。そこまでやりたくないのにって子どももいるんです。そうした子どもたちに、21時以降は親にスマホを取り上げられるから、と言い訳ができる状況を作りたいんです」

ちょうどこの記事を読みながらJ-wave「JAM THE WORLD」を聴いていた。「マイルドヤンキー」を提唱した、博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダー・原田曜平が出演し、ナビゲーターの津田大介と対談をしていた。

その対談でしゃべっていた内容にハッとした。それはSNSはずっとつながっているということ。たとえソリの合わない人でも、仲がよくない人でも、ずっとつながっている。

個人的には、人に合わせるのは得意だけど、ずっとその状態が続くのは耐えられない。中学から高校、高校から大学に移るときに、しれっとリセットしてきた。

LINEを使っているとそういうこともできなくなるんだということに気がついた。

しかも中高生の頃からこんな状態っていうのは想像してみてもちょっと耐えられない。「既読無視」が問題になるぐらいだから、かなり密な関係だろう。ちょっと引く。だから「学校で使っちゃいけないって言ってるし、親もうるさいから」という言い訳をつくってやるっていうのは納得できる。

責任の本末転倒も適切な指摘だと思う。

ユニークで可愛いプロジェクト

GARBAGE BAG ART WORK

ツイッターだったかなぁ、それで見かけたプロジェクト。
これは子どもたちも楽しんでゴミ集めをしてくれそうだし、見ている方も単なるゴミじゃなくてオブジェっぽく見れるからいいプロジェクトだなと思う。ということでシェア!

これ以外にもいろいろなゴミ袋があった。興味があればトップのリンクからサイトへ行ってみよう!写真はそのサイトから転載しました。

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とても気になる4冊の本

とても気になっている本4冊。ただ、しっかりお値段もするので、1冊つずつ揃えていこうと思っている。どの本から買うか、それとも他の本から買うか、そんなことを考えている時が楽しい。休憩中にゲームしまくってる生徒もどうかとは思うが、こんなことをムヒヒって考えてる自分もどうかとは思うな^^;)

しかし、広い範囲を1冊にまとめるって、海外の出版社がやっぱりウマいなと思ってしまう。

哲学大図鑑

哲学大図鑑

  • 作者:ウィル バッキンガム
  • 出版社:三省堂
  • 発売日: 2012-01

心理学大図鑑

心理学大図鑑

経済学大図鑑

経済学大図鑑

  • 作者:ナイアル・キシテイニー
  • 出版社:三省堂
  • 発売日: 2014-01-21

たまにはアドラーなんか読んでみる

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同僚と電話で長話。

結論「できることを、できる範囲で、少しずつでもやっていくしかない」ということ。

とても普通の結論だけど、普通の結論でいいんだと思いたいときもあるもんだ。このところそんな気分なので、自己啓発本に冷ややかな眼差しを向けている私が、なんとアドラー本を2冊も買ってしまった^^;)たまにはこういう本を読むのもいい。「自分の考え方もやり方もそんなに間違っていないのかもしれない。」そんな確認がほしくなる。そんなとき、背中を押してくれる友だちや同僚はもちろん、励ましたり別の視点を教えてくれるような本もやっぱり必要だろう。そんな気分で買ってみた2冊。

そして電話もそんな感じ(笑)


児童虐待の発生件数の詳細が知りたい

舞田敏彦さんがブログで「専業主婦率と母親の虐待率の相関」という記事を書かれていた。以下の相関図はその記事に載せられていたもの。


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引用元:データえっせい: 専業主婦率と母親の虐待率の相関


この相関図が一人歩きしそうでちょっと怖い。児童虐待の発生件数の内容によって相関も変わってくるんじゃないんだろうか。(とっくに検証されているのかもしれないけれど)

たとえば、きめ細やかな体制を取っていれば認知件数も増えるだろう。逆に希薄な人間関係の地域ではとりあえず役所へという心理も働くかもしれない。『砂の器』ではないけれど、緊密などちらかといえば閉鎖的なコミュニティでは隠そうという心理も働くかもしれない。

〔抜粋〕「人間は,一つではなく多様な顔(役割)を持ったほうがいいといわれます。子育てをしている女性も,「母親」だけではなく,職業人や地域人としての顔を備えた方がいいのではないでしょうか。」

とはいえ、子育てにあまり負担にならない程度に働ける職場も、そう都合よくない、というあたりがやっぱり問題になる。

と思いつくまま感想を書いてしまったが、そんなの元データ見ればわかることかもしれない^^;)折をみて、元データを確認してみよう。